必修科目

このところ毎日、高校における必修科目の履修について報じられている。私の高校時代は、受験に有利、不利関係なく、また文型理系にかかわらず、数Ⅲまでみっちりやらされた。私立文型と決めていたわたしは、苦手の数学に苦しみ、受験勉強どころか、卒業するのに汲々としていた。

さて大学を卒業後、私の上司は何故か英語に堪能な人が多かった。ある日asapが何を意味するのかわからず、上司から叱責されたことがあった。as soon as possible の略であるのに気ずくまでかなり時間を要した。元来英語大好き人間のわたしは、ある日英語をいちからやり直すことにした。最初の一年間は、中学英語を徹底的に納得がいくまで、それまでの受験英語を全て捨て去るつもりで、のめりこむように、夢中になった。

その後英検一級を目指すワークショップに、自身の能力に関係なく、参加させていただいた。最初の一年間はさっぱりついていけず、「あなたは高校二年で英検二級に合格できたのだから、すぐおいつきますよ」と慰められる始末。

それから2,3年経ったある日、何気なく英字新聞を買って読んでみると、自分でも驚くほど楽に読むことができた。

ワークショップのメンバーたちは、そろいもそろって英語が好きで好きでたまらない、と言う人達ばかりだった。仕事を終え、夜3時間、4時間英語だけ、というのは相当疲れ、私はいつも途中で電池切れの状態だった。

そしてよく話題になったのは、受験英語だった。あまりにも本来の英語の感覚からかけ離れた日本の英語教育。大学の入試科目から、英語をはずすべき、というのがメンバー全員の結論だった。


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